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活用事例

学力向上を実現した事例のご紹介

授業での学び合い/縦割り学習の効果は?タブレットを活用した英語の家庭学習の取り組み[中学校実践事例]

学クラ新聞第25号に取り上げた、舞鶴市立和田中学校の取り組みをご紹介します。

普段から授業での学び合いなど、子どもたちが中心となる学習を行う中で、みんなの学習クラブを活用しています。

今回は、3年生が1年生に教える「縦割り学習」の実践とその効果、タブレットを活用した英語の家庭学習、長期休暇での自学メニューの取り組みについてご紹介します。

▲ 詳細は学クラ新聞第25号をご覧ください。

縦割り学習で学び合い

体育祭や文化祭の際、縦割りチームで生徒が意欲的に取り組む様子を見て「このつながりを学習でも利用できないか」と考え、「学活」の時間で縦割り学習をはじめました。

行事で同じチームになるA・B に分かれた上で、4人組の小グループに分かれます。各グループには3 年生が必ず1人ずつ配置されます。

数年前より、学び合いの取り組みをしてきました。

縦割り学習でも、学び合いができるよう、3 年生が1・2 年生を教えるというコンセプトで始まりました。

生徒は、みんなの学習クラブの個人IDにログインして学習したいプリントを選び、ノートに転記して学習します。

1・2年生は、わからないところがあると、3年生に聞きながら学習をすすめています。

生徒発案の家庭学習強化習慣

生徒会本部役員で学年の反省や課題を出す中で、生徒から家庭学習の提出状況がよくないという声が出てきました。

その課題への取り組みとして、自主勉強(J)強化(K)週間(Week)をつくりました。

縦割りのA・B対抗で、1人ひとりが自主勉強したノートのページ数の合計で競います。

ノート1ページを1ポイントとして、テスト前の11日間で実施しました。この結果は、2学期の体育祭の得点にも加算されます。

学習したノートのページ数は、各クラスで班長が集計し、学年代表がとりまとめ、生徒会に毎日報告します。

集計は、その日の夕方に学校の入り口近くに掲示されます。

残り3日でBチームが100ページほどリードしていましたが、両チームが諦めずに取り組み、最後はA チームが追い抜くという結果となりました。

全校生徒約90人で、ノート2300ページ以上というたくさんの学習に取り組めました。

自分で選ぶ家庭学習

英語の家庭学習として、教科書の各プログラムごとに10枚のプリントをみんなの学習クラブから自分で選び、学習する課題を出しています。

単元テストの日までに、生徒は学習したものをロイロノートの提出箱に提出します。

ノートに書いたものは写真に撮ったり、画面上に書き込んだものはスクリーンショットを撮って提出します。先生は枚数などを確認します。

英語の長期休暇の課題として、「自学メニュー」を出しています。生徒は、「自学メニュー」を選んで、ノート1冊分の学習をします。

「自学メニュー」は、A基礎、B練習、C発展、D応用に分けて作っています。

そのB練習に「みんなの学習クラブの問題を自分で選んで取り組む。(これまでの復習、予習などどのプリントでもOKです。)」などのメニューがあります。

縦割り学習の効果は?

◆縦割り学習で3年生の自己肯定感が高まった

縦割り学習は、3年生が1・2年生に教えるという取り組みから始めました。

3年生には1・2年の問題と解答を渡すのみで、3年生の学習はなかったので、自分の学習ができないなど、ネガティブな意見も出ました。

しかし始めてみると、3年生は1・2年生に教えることで「ありがとう」と言ってもらえたり、「役に立てている」という実感から、自己肯定感が高まっているようでした。

また、学習が苦手な生徒も1・2年生に教えるために学び始め、学習意欲が高まっている生徒もいました。

英語の家庭学習の効果は?

◆学習量が増えて点数にもつながった

JKWeekは、生徒が非常によく勉強した1週間になりました。

3年生のテスト返却後の振り返りに、「学習クラブで勉強したことが英語の正確性を上げることにつながっている」と書いた生徒が数名いました。

これまでは、先生の作成した練習問題を少し学習するだけでテストを受けていたのが、たくさんの問題を解くことで、文の構造がわかり、点数にもつながったようです。

みんなの学習クラブを活用することは、生徒にとっても先生にとってもWin-Winなんだなと改めて感じています。

◆書かないと学習は定着しない

書かせないと学力はつかないので、ノートに書いて学習することを大切にしています。

みんなの学習クラブを活用するのも、書くことができる教材だからです。

子どもたち同士の学び合いのシーンでも、紙で学習する方が意見が出やすいのでは? という場面もあり、紙の重要性を感じています。

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2022年12月7日に、オンラインセミナーでより詳しく実践をお話いただきました。

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